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「半妖の夜叉姫」特集 コミカライズ版の考察

椎名高志先生による「半妖の夜叉姫」コミカライズ版について、アニメ版との相違点などとともに考察していきます。

このページは本誌でコミカライズ版を見ている前提で書いておりネタバレを含みます。ご注意ください。


更新日: 三十ノ章「是露(三)」、三十一ノ章「抱擁」、三十二ノ章「暗雲」追加。

コミカライズ版の概要

きる
刹那永遠

既に公表されている通り「半妖の夜叉姫」は隅沢克之氏のオリジナル脚本で原作なしで物語が制作されました。つまり、アニメ版のみでコミックは無い・・・はずでしたが、椎名高志先生(代表作:GS美神、絶対可憐チルドレン 等)が「誰も描く人いないなら、描きたいから描くよ!(意訳)」という流れでコミカライズを担当することになりました(掲載誌:少年サンデーS 月刊、毎月25日頃発売)。

半妖の夜叉姫コミカライズ版は基本設定と話の大きな流れはアニメに合わせる一方、話の展開の仕方は大きく変える方針のようです。 かなり自由に描かせてもらえているらしく、椎名先生のオリジナリティに溢れています。 アニメと同じ基本設定と話の流れを持つ独自の作品とみなしても差し支えないと思います。 アニメを既に見ている人も新鮮な気持ちで楽しめることでしょう。

他の人の声に惑わされずに情報収集したい人は椎名高志先生 公式Twitterアカウントを見るとよいでしょう。 椎名高志先生編集担当 Twitterアカウント椎名高志先生 ブログ(完成原稿速報、ネタバレ注意)も役に立ちます。

公式のTwitterハッシュタグは「#半妖の夜叉姫」「#漫画夜叉姫」の二つを使用するようです。が、椎名版や椎名姫と検索する方が出てきます。

コミカライズ版の相違点

コミカライズ版は基本設定と話の根幹となる大きな流れはアニメに添わせそうな印象ですが、話の展開の仕方はアニメと別物と言って良いくらい異なります。 全体的にアニメと比べて人物の描写が多く、ギャグ的な要素[1]が強めですが、そこまで態とらしくもなく良いバランスだと思います。 人によってはいわゆる二次創作的な展開と感じるかもしれません。 また、アニメよりもターゲット年齢層が高めのように感じます。 犬夜叉を知っていることは事実上の前提になっていそうです。 この点は今の子供達が見る想定のアニメ版とは対照的です。

通常、作品の好き嫌いというのはどう足掻いても必ず生じてしまうものですが、半妖の夜叉姫のアニメ版とコミカライズ版は違う方向性で描かれそうですので、好き嫌いを互いを補うような関係になってくれるのではないかと期待しています。

椎名先生のコミカライズ版の特筆すべき点としては、人物や人間関係の描写が丁寧であるという点です。 この点はアニメ版の方で寄せられていた不満点[2]の一つであり、これを見事に解消していると言って良いでしょう。 むろん、アニメ放送時の視聴者の反応を踏まえて描ける分有利という見方もありますが、それを差し引いても原作要素を上手い具合に取り入れつつ描ける椎名先生の力量によるものが大きいと思われます。

他の特徴としては、アニメ壱の章で明らかになっていることはあまり引っ張らないという方針のようです。 例えば、りんがとわとせつなの母親であることは2話で明らかになっています。

各話比較

アニメ版と比較してかなり色々なところを補完したり大胆に設定をいじったりしていますが、今のところ大筋は変えないようにしているようです。 ここではアニメ版を基準にコミカライズ版の違いを述べていますが、アニメ版と差が大きくなりつつあるので段々と比較できなくなるかもしれません。

アニメ版の設定から逸脱しすぎない範囲でかなり色々とアレンジされていますので、単に比較するだけでは勿体ない気もします。 各話の小ネタを一部書いていますが、細部に色々仕込んでありますのでそのうちちゃんと探してまとめ上げたいところ。

一ノ章「とわ」
  • 絵の具合で分かりにくいですが、台詞などから考えると恐らくとわの目元がアニメより殺生丸寄りになっています。せつなはさらに(以下略)
  • とわが聖ガブリエル学園に転校した経緯が異なります。前の学校からの理不尽な髪染め要求を草太が蹴ったことが原因です。
  • 聖ガブリエル学園の他の生徒がとわをどう見ているのかが追加されています。親衛隊ができてます(ぇ
  • とわと日暮家実家との交流の様子が描写されています。
  • 折れる刀が「日暮神社の由緒正しい守り刀」に変更されています。もはや折れるしかない。
  • とわの赤メッシュは妖力(?)を使う時以外は出ないようです。
  • せつなともろはは先に時代樹と会っており、現代に派遣された(?)形となっています。よって、もろはは初対面でとわが従姉妹だと知っています。一方、とわの方はせつなが妹だと気付いていないように見えます。
  • 結構急な展開でとわが戦国時代に移動しています。ところが、アニメの方で重要アイテムになるヴァイオリンなどが戦国に移動していません。また戻ってくるかもしれません。

小ネタ:草太の持つビデオカメラに「MAO」と書いてあります。もろは登場時のセルフが犬夜叉とかごめが出会った時の台詞のオマージュです。

椎名先生によるネタバレ解説 一ノ章

二ノ章「戦国の絆(前編)」
  • アニメと同様、日暮家の人々はもろはの正体に気付きますが、展開の都合上アニメのように数日ゆっくりするわけにはいかないので短時間の会話になっています。その代わり、歓迎のレベルが全然違います。必見
  • コミカライズ版のもろははあくまで両親は生きていると思っています(アニメ版の方は逆です)。
  • 殺生丸とりんの関係がどのように変化していったのかを何となく察せるシーンが追加されています。
  • どれくらいの期間かは分かりませんが、犬夜叉とかごめとりんが一緒に過ごしています。
  • 犬夜叉・かごめともろは、りんととわ・せつなは生まれてから数ヶ月は一緒に過ごせていたようです。
  • 犬夜叉・かごめ・りんとその娘達は、話すことが出来ない「ある事情」で楓の村から離れ消息不明になったことになっています。村を離れる際、犬の大将の古い知り合いと称する理玖が登場しています。
  • 楓と時代樹の精霊の会話があります。詳細は書きませんが、いいアレンジの仕方だと思います。
  • 時代樹の精霊は基本的に顔を隠すスタイルになっています。
  • 失踪から3年後、せつなともろははただ事ではない状況で楓の元に戻ってきます。時間の流れからするとアニメでの森の火事に相当する出来事でしょう。
  • 戻ってきて以降のせつなともろはは楓の村で過ごし続けています。
  • せつなが胡蝶に夢を奪われる事件はかなり後のように思われます。胡蝶の効果も少し違っていそうです。
  • 他、せつなともろはの身の上話等々、人物像を補完する情報がかなり増えています。

小ネタ:不良をボコボコにしたシーンの背景にラムとしのぶ(うる星やつら)風味の女子学生がいます。

椎名先生によるネタバレ解説 二ノ章

三ノ章「戦国の絆(後編)」
  • 邪見がとわとせつなを結界で隠した場所が違います。アニメ版では森ですが、コミカライズ版ではとわ・せつな・もろは3人セットで屋敷を準備しています。一般的な子育ては無女(原作参照)に任せていますが、邪見自身も「御目付役」に変装して二人を見守っていました。
  • アニメ版の森の火事に相当する事象は、焔と渾沌(?)の襲撃による屋敷の火事です。とわともろはは牛車で楓の村へ向かい助け出され(前話参照)、逃げ遅れたとわは時代樹の力添えで現代へ避難しました。「手を話した理由」もまた若干変更されています。
  • 夜爪の能力が幻術のようなものが使えるように若干強化されています。アニメ版でも夢開きの術は使えるのでそれほど違和感はありません。なお、小物である点に変わりはありません。
  • とわが幼い頃の記憶を思い出すのは今回の事件からです。それまでは忘れていたようです。
  • 無女の登場はアニメ版にない要素ですが、単に出してみたというのではなく、ストーリーとして出るべくして出てきたような印象があります。
  • 胡蝶の効果がやはり違っていそうです。せつなに何らかの感情が生じた時、それを奪い持ち去っているように見えます。
  • アニメ版よりも殺生丸が喋ります。今回は「半妖(の娘達)に何が出来るのか見届ける」と時代樹に封印されたりんに語りかけています。

小ネタ:幼いとわ・せつな・もろはが隠れていた屋敷を襲った妖怪がMAO第1話の妖怪に似ています(追記:犬夜叉でもどこかで似た妖怪がいたと思うのでそっちかもしれません)。表紙のりんの着物が若干神楽に似ています(偶然だと思いますが)。

椎名先生によるネタバレ解説 三ノ章

四ノ章「退治屋の里」
  • もろはは暫くの間は退治屋にいたことになっています。何らかの言いづらい事情で賞金稼ぎになった模様。
  • 雲母がかわいい。モフりたい。
  • 退治屋の里がある程度の規模まで復興しています。そこにいる者のほとんどは戦で家族を失ったり貧しくて売られそうになった子を珊瑚や琥珀が引き取ったのだそう。
  • せつなもまた退治屋の里の女達から別格の扱いを受けています。現代のとわと同じ扱いです。尊い。
  • 琥珀が原作犬夜叉の頃に世話になった人達への想いを語ります。まさにこういう場面が欲しかった。
  • 翡翠→せつな の好意がやや分かりやすく出ています。
  • 弥勒と珊瑚はアニメとは恐らく別の理由で山にいます。
  • 展開が変わったので出番がなくなる恐れがあったあの人達が最終頁で出てきます。

小ネタ:琥珀が回想した神楽の最期は原作準拠です。

椎名先生によるネタバレ解説 四ノ章

五ノ章「結界」
  • 設定変更のため鋼牙がもろはの育て親ではなくなっています。が、なかなかの子煩悩です。台詞は必見。
  • 凱風も設定が変わっていますがもろはと面識があるよう。設定が西から来た妖狼になっていて、関西地方あたりの方言を喋ります。
  • 鋼牙が結構活躍してくれます。四魂のかけらがなくなっても最速の妖狼の座は譲らない模様
  • 邪見は殺生丸の指示で村全体に結界をはって麒麟丸関係者の侵入を防いでいたよう。弥勒と珊瑚が山に籠もっていたのはこの結界の維持を押しつけられた(?)せいです。
  • 虹色真珠の設定が若干変わっています。

小ネタ:
1, とわが持っていた「しゃりひめ」は人魚シリーズの舎利姫。
2, 草太が見ているアウトドア雑誌は小学館のBE-PALなる雑誌。
3, カップ麺を食べたときのもろはの反応が犬夜叉と同じ。
4, 邪見を治療した場面に出てくる使いの者はどう見てもMAOの乙弥です。となると弥勒の知り合いの妖怪の医者は摩緒。戦国時代でも医者をやっていた様子。

椎名先生によるネタバレ解説 五ノ章

六ノ章「剛臆」
  • 若骨丸・檮杌と饕餮の展開をひとまとめにしそうな感じです。饕餮のお茶目要素は変わらず。
  • 妖狼族の二人が活躍。鋼牙は何だかんだで相変わらずです。
  • とわのスイッチが入ると殺生丸的要素が強めになるかも?
  • アニメと全然違う流れで蛾々御前(アニメ第20話)が出てきました。そうきたか!
  • もろはと凱風の過去ストーリーがかなり変更されています。
  • アニメの十六夜の紅の扱いが変わっています。こちらはアイテム名の読みは同じですが、犬夜叉の母:十六夜の紅という設定は外されています。
  • 紅夜叉モードのもろはの髪色が変わります。

小ネタ:
1, 表紙でせつなが持っている袋に書かれている「B.A.B.E.L.」は絶対可憐チルドレンが元ネタです。
2, 鋼牙を「痩せ狼」と呼ぶのはお馴染みです

椎名先生によるネタバレ解説 六ノ章

七ノ章「解禁」
  • 四凶の饕餮と檮杌の退治を同時にすることでスピーディな展開に。アニメ一期の重要な展開のみを回収する方針か
  • 饕餮の吸引攻撃は風穴に寄せるというか風穴です。そのことで弥勒の風穴に対する考えと思いが明確になっています。
  • せつなが「逆落としの朱雀」を放ちました。アニメでは弐の章の途中でしれっと出てきた技です(それより前に出てきていたら教えて下さい)。
  • 弥勒と琥珀の共闘があります。中々の見ごたえです。
  • 珊瑚からとわの妖力吸収能力についての言及(喋っていないですが)と考察があります。
  • 珊瑚と飛来骨の絆は健在。飛来骨との対話は犬夜叉の薬老毒仙の回以来です。
  • せつなの妖力封印を弥勒が施しているのは同様ですが、封印を解くと白髪になって殺生丸感がかなり強くなります。
  • とわ、せつなともに覚醒時は額に殺生丸と同じ月が出ます。
  • 鋼牙が五雷指を使いました。なお、五雷指にあったご先祖の加護は既になくなっているので純粋な武器としての使用です。
  • 回想シーンに銀太、白角、菖蒲が登場しました。菖蒲が漫画として登場するのは初だと思います。
  • 凱風の正体が鋼牙に見抜かれます。凱風は既に死人で①もろはに紅を渡す②虹色真珠を回収するという使命を与えられていたようです。しかしただのスパイという感じではなく何か情がありました。
  • 夜叉姫の呼び名の由来と妖怪の間で噂になったという経緯が自然な形で追加されています。
  • りおんは産霊山に封印されていないようです。どこか魂(?)が抜けたような状態で理玖とともに行動しています。二人の周囲を飛び交う死魂虫がりおんが死人というのを匂わせています。

小ネタ:
1, 饕餮が風穴について「強力でとことん性根の腐った妖怪だけが生み出すことが出来る」「倭国にも一匹いたがくたばった」と発言していますが、おそらく奈落のことです。
2, 封印を解くときに弥勒の言った「臨む兵、闘う者、皆、陣列べて前に在り」は九字が由来です。

椎名先生によるネタバレ解説 七ノ章 (追記)

八ノ章「幕間」
  • 内容的にはアニメ第6話付近の話ですが、話の内容は全然違います。尼寺・化け猫の話はアニメにはありませんでしたが漫画原作にはありましたので、その話はしないようです。
  • 上記方針により没になるかと思われたジュリアンネタは一応放り込んできました。
  • とわが何とかして現代的風呂に入るために全力を尽くす(?)回です。コミカライズオリジナルのため、基本的に全部展開が違います。
  • 竹千代のデザインが微妙に異なります。少し髪の感じが違います。
  • 竹千代の過去も少し違うらしいです。渾沌絡みですので、アニメで言う冥福のポジションも兼ねていそう?
  • 竹千代が変なことを教え込まれているところからして、アニメ同様こちらでも弥勒と関わりはありそうな気がします。
  • 前回完全に退場した焔ですが、今回、瞬間湯沸かし器として活躍しました。
  • 前回でもう登場しないと思われた凱風と理玖の対話シーンがあります。凱風の素顔が明らかに。
  • 理玖の目的が少し違う気がしています。りおんもちょっと違う雰囲気。
  • 過去、殺生丸と理玖がともに行動していたことが示唆されています。

小ネタ:
1, 開始早々の漁村はアニメ第6話の一番最初に出てきた漁村と全く同じ絵です。
2, 獣兵衛の使っていた珠の多いそろばんは、当時使われていた中国式のものです。
3, サバイバル風呂の解説図がどう見てもらんま。

椎名先生によるネタバレ解説 八ノ章

九ノ章「虎口」
  • アニメで対応する話はなさそう?後半の渾沌との戦いも結構変わりそう。
  • かごめの影響で現代的用語がものすごく伝染してます。マジか!
  • 椎名版は年が(ほぼ)固定されました。あくまで椎名版限定の設定ですが1566~1567年くらいだそうです。ということは四魂の玉を巡る物語は1550年くらいです。犬夜叉封印が500年前でかごめが封印を解いたのがその50年後だそうなのでほぼ合っています。ちなみに年は原作の例のエピソードを参考に決めたそうです。
  • 理とわ的描写が割と分かりやすく登場。しばらく一緒に行動するようなので親睦は深めやすいかも。
  • 渾沌の無粋嫌いは変わらず。アニメで最後まで残っていた饕餮の代わりに窮奇と夜爪がまだ生きているので、展開も変わりそうです。
  • 早々に七宝らしき者が登場しています。臆病な性格は変わらず。理玖と殺生丸に関わりがありそう。
  • せつなの過去は結構変わっています。記憶をなくした理由が・・・!?

小ネタ:
1, マジという表現は江戸時代かららしいです。
2, とわは五ノ章でせつなに言われた「人間は鞘で殴れ」という助言を守っています。
3, 野盗が地面に書いているそのまんまなダイイングメッセージは先月号の犯沢さんネタのオマージュ?

椎名先生によるネタバレ解説 九ノ章

十ノ章「胡蝶」
  • 今回もアニメで対応する話はなさそう。しばらくは独自路線かもしれません。
  • 椎名先生のもろはは足の爪も尖っているかも。
  • アニメの方ではあまり介入しなかった御母堂様ですが、こちらではそれなりに重要な役割がありそう。
  • アニメではかごめ発案(?)の技「天空の矢襖」が妖要素の混じる技に
  • 西に向かうので村からは離れていってしまっていますが、琥珀が回想で登場。要所では回想で出てくるのかも。
  • せつなのもろはへの愛(?)を感じる台詞が。そうですね、アニメの方はそうなってましたからね。どう出会おうとも名コンビ
  • 夜爪が逃亡して窮奇が先にボコボコに。夜爪は意外と生き残る?
  • アニメではあまり言いませんでしたが、せつなはもろはが大好き(かもしれない)

小ネタ:
1, 鏑矢のところの「獲物を自分から追うように飛んだ」の元ネタはどこだろう。村人が知っているレベルなら屍舞烏とともに四魂の玉バラバラ事件(謎の表現)の時?
2, アニメの方でよく出ていた「紅き現に畏れ戦け」の台詞が登場しました。なお、アニメでは紅き現に恐れ慄けだった気がします(表記揺れ多し)
3, せつなの「もろはは――」の台詞は椎名先生がブログで書いていたように「アニメとは違う物語でもそれぞれが少しだけ影響し合っている」の一つの表現だと思います
4, 扉絵の構図は犬夜叉原作1巻の表紙に微妙に似ています

椎名先生によるネタバレ解説 十ノ章

十一ノ章「血族」
  • 渾沌と窮奇は兄妹(義兄妹?)の関係になっています。
  • アニメにはない渾沌の本性が見られます。
  • 殺生丸が娘を気にしていそうだと匂わせる発言が結構な割合で出てきます。
  • 是露と渾沌の関係について結構掘り下げあり。
  • 麒麟丸不貞寝(?)の原因も割と明確に示されています。
  • 殺生丸が娘に触れるのはアニメでは25話が初出でしたが、こちらではまた別の場面で登場。
  • 殺生丸がアニメよりも喋ります。少しは真意が伝わりやすい・・・かも。
  • 時代樹に封印されているのはりんだけでなく犬夜叉&かごめもらしいです。
  • 御母堂様が結構重要ポジションっぽい。
  • 七宝はこちらでも小さいままです。大人っぽく化けてますが狐面を付けているため顔は分からず。
  • 七宝は割と読者の気持ちを代弁してくれるポジション?かもしれない。
  • ちなみに封印されている犬夜叉は火鼠の衣がないので、もろはの衣装は犬夜叉のものの可能性が高い?

小ネタ:
1, 小ネタではないですが表紙が殺生丸様の衣装です。麗しい。

椎名先生によるネタバレ解説 十一ノ章

十二ノ章「因縁」
  • コミカライズ版では割と大人しかった理玖のちょっと危険な部分(?)が出ている気がします。目に関する設定はアニメと同じ。
  • 理玖の出生の設定もアニメと同じですが、掘り下げらしきがあるので深みを増していそうです。
  • 舞台は武蔵国から大きく離れ、尾張国までやってきています。アニメでは武蔵国からあまり離れなかったはず。
  • せつな、裁縫的なのは苦手(?)
  • 竹千代の背負っていた傘に四次元ポケット的な効果が付加されています。荷物運びには便利?
  • 愛矢姫が登場。ただし、関東から離れているので設定は変わっていそうです。
  • アニメでは愛矢姫と翡翠&せつなの回に出ていた蛸妖怪が登場しました
  • 誰のとは言いませんが声が聞こえます。聞こえます(重要)
  • ある有名な歴史上の人物が登場。椎名先生の独自要素(?)が出てきたか。

小ネタ:
1, 夜爪を捕獲するのに使った瓢箪は何となく桃果人が使っていたものを思い出します(捕獲はアニメ版でしかやっていなかった気がします)
2, 竹千代のギャグ台詞「コロ…シテ…」は多分有名なアレが元ネタだと思います。
3, ある有名な歴史上の人物の姿にすごく既視感があるのですがどこで見たか忘れました(かっぺーと関係ある?)

椎名先生によるネタバレ解説 十二ノ章

十三ノ章「囮」
  • 表紙はヴァイオリンを弾くせつなです。アニメではお馴染みです。(が、残念ながらコミカライズではヴァイオリンは使わないとのこと。漫画では音が出せないから止む無しという判断で、せめて表紙だけでも・・・というものらしいです)
  • 半分くらいは犬夜叉な回想回で、弥勒と犬夜叉の妖怪退治です。アニメの展開とは変えつつ、でも離れすぎず、という距離感です。
  • アニメの第31話(弐の章)に登場した岩の妖怪(?)に似た妖怪が出て来ますが、名前は変わっています。アニメにあった要素は一応回収しそうな感じです。
  • せつなの姫姿が見られます。これはアニメの第30話(弐の章)に対応しています。と思いきや、とわともろはと理玖(!?)の姫衣装も想像図として見られます。
  • 理玖のやりたいことが割と明確に示されたように思います。アニメで虹色真珠を集めていたのも同じ理由だったのかなぁ、と思ったり。
  • 回想で同人誌的犬かごシーンがあります。ぜひ見ましょう(?)
  • 椎名先生は時代考証にこだわっていそうな感じです。ただ、元々ファンタジーですので厳密すぎても大変ですからほどほどだとは思います。

小ネタ:
1, 毬を持つ犬夜叉はアニメであったものです。アニメの初期であれば無女の時に、映画であれば天下覇道の剣で見られます。それ以降もたまに出て来ています。
2, 木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)が夫婦なのに嫁が怖い!?みたいなことを言っていますが、後に秀吉は正室であるねね(高台院)に頭が上がらない状態になります。

椎名先生によるネタバレ解説 十三ノ章

十四ノ章「急所」
  • 表紙はハロウィン仕様。付け耳がかわいいですね。
  • 愛矢姫の性格はアニメと似た感じですが、もうちょい掘り下げがある感じです。
  • 是露がスズメバチっぽいものを操ります。椎名先生は資料として模型を買ったそうなので超リアル。
  • アニメと比べると昔の話が挟まれる頻度が多めな感じです。
  • 犬夜叉・かごめ・りんは娘達を見守っている感じになっています。

小ネタ:
1, 表紙の背景は殺生丸様です(多分)。耳(?)の付き方とか額とか首回りのもこもこの具合で判定できます。
2, 武威六人隊は犬夜叉の初代オープニングの超有名な某が元ネタです。構図はCDジャケットに付いていたという留美子先生の絵です。ただし、見た目は現在の姿にリニューアルされています。

椎名先生によるネタバレ解説 十四ノ章

十五ノ章「契り」

今回はサンデーS自体の表紙に登場です。表紙から美しい殺生丸様。

  • 今回は原作終了時点からの殺生丸とりんの関係性の変化を描いたものです。椎名先生独自です。
  • 二人の関係こそ永遠と刹那でもあるわけですね。というかこれプロポーズでは!?
  • そういうシーンはもこもこがもふもふするんですね。覚えました(別に具体的な場面が出るわけじゃないのでご安心を)
  • 邪見がいいキャラしてます(やっぱり椎名先生、邪見大好きの可能性)
  • 御母堂様お散歩が日課だったんですか・・・!それで原作ではあんなに普通に外を飛んでたんですね(?)
  • 殺生丸様、成長しました。邪見恐悦至極(でも蹴られる)。妙なところが父親に似て(以下略)

小ネタ:
1, 回想の回想シーンは原作の場面がかなりたくさんあります。
2, 初見水ぶっかけの理由は以前あった留美子先生への質問の回答が元ネタです。
3, 最後のシーンに出てくる方々は人魚の森が元ネタです。キャラの姿はかなりそのまんまです(ちなみに元ネタでは双子の姉妹で姉の名が登和(とわ)。名前は流石に変えてあります)。ちなみに医者として「椎名」が登場しますのでネタとしてはパーフェクトです。

椎名先生によるネタバレ解説 十五ノ章

十六ノ章「暗殺者」

今回の表紙は旅の経緯の地図(チビキャラ)です。かわいい。

  • 今回は前回の続き。椎名先生は流石に出演しませんでした。
  • アニメ35話の常世の虫が登場。ただしだいぶ役割が違います。
  • 内容的にはアニメ17話の要素が一部入っています。
  • 縁(えにし)の糸が今回から見えるようになりました(縁の糸じゃないかも知れない)。兼光の巴の強化イベントは省略のようです。
  • りおんがアニメ版と比べてだいぶイメチェンしました。強い(?)

椎名先生によるネタバレ解説 十六ノ章

十七ノ章「過去」

今回の表紙は殺生丸と御母堂様と犬の大将のスリーショットです。アニメでも無かったはずで大変貴重。殺生丸様の服装はちゃんと天下覇道の剣のものです。細かいところをきっちり拾ってくれるのは個人的に嬉しい。

以下、もはや相違点ではない感想(?)です。

  • りおんが覚醒(?)しました。アニメでの印象とちょっと違いますが全然違うわけでもないです。
  • 久しぶりに冥加の毒抜き(吸うだけですが)シーンが見られました。それにしても、もろはを最初に気に掛けるのはやっぱりせつななんだなぁ
  • 是露姐の設定はそこまで変わってない気がします。アニメで変態だった七星はさらにパワーアップした感?があります、そして意図せず是露姐への嫌がらせに。どうなるか今後が楽しみかも?
  • 屍屋まさかの全国展開。そしてまさかの本店がこっち。京は日本の中心だしまあそうだよな!
  • 獣兵衛の兄の灸兵衛らしいですがどう見ても見た目同じです。ツッコミが楽しい。というかその法則なら先代はハチ兵衛,シチ兵衛,ロク兵衛,…だろうかw
  • りおんと理玖についての詳細が明らかになってきます。設定はアニメをある程度踏襲しつつ、アニメでは割と普通に動けていたりおんが普通には動けない状態ですね。なるほど、りおんは桔梗の死魂が抜けた極限みたいに考えてよさそう。麒麟丸の娘溺愛も相変わらず(?)
  • 回想シーンで麒麟丸と犬の大将の深掘りレベルが上がっています。殺生丸様もご登場。既に大分ムスーッとしてます。冥加は相変わらずの癒やし…あれっ、ちょっと若いぞ!?
  • 犬の大将の守るべき者…は映画でお馴染みの台詞ですね。ついに妖霊星が…で今回は終了。次回が気になる

全体を通して。これは最初からずっとそうですが、椎名先生は細かいネタを余すことなく拾ってくれるのが楽しいですね。知らなくても普通に読めますが、元ネタを知っている人はニヤリと出来る。そういう感じだと思います。結構変化球と深掘りがあるのでアニメを見ていた人も楽しめると思います。

椎名先生によるネタバレ解説 十七ノ章

十八ノ章「弱点」

今回はややページが多め。

  • 妖霊星周りの設定が結構変わっています。もちろん創作ですがかなりそれっぽい。
  • 阿久留の設定も結構変わりました。もしかしたら全然違う姿で出てくるかも知れません。
  • 十一ノ章からそうですが、犬の大将と麒麟丸の関係性が割と深掘りされています。
  • 理玖の髪型違いが出て来ますので推しの方は是非お買い求め下さい(?)
  • 殺生丸と麒麟丸の最接近(物理)なシーンがあります
  • 今回で初めて朔の日が登場。朔はあくまで新月の別称であり、犬の大将の一族から生まれた半妖(四半妖)は朔の日に妖力を失う、とすることで整合性が改善しています。
  • とわが朔の日に妖力を失った経験がなかった理由については恐らく次回以降へ持ち越し。
  • アニメ33話で登場した魔夜中が設定を変えてコミカライズにも登場しました。妻はお華に似ています(椎名先生によれば名乗ってないけどお華とのこと)。アニメでは叶わぬ恋でしたがコミカライズでは一緒になれたようです。
  • 最後のページは是非是非是非ご覧下さい(謎)

小ネタ:
お華の衣装が微妙に結羅に似ていますが、気のせいではなく椎名先生のお遊びとのこと。

椎名先生によるネタバレ解説 十八ノ章

十九ノ章「核心」

タイトル通り今回は物語の核心に迫る話です。 椎名先生独自の方針でかなりの味付けがされています。アニメとは結構違いそうです。 また、重たいストーリーになりがちですが、時々ギャグっぽい内容がしれっと入ってくるなど、椎名先生はシリアスとギャグのバランスが絶妙という印象があります。

とりあえず現時点の内容をまとめると次のようになります。

  • 椎名版における最大の敵は妖霊星のよう
    • 邪な成分をかき集めたような存在
    • りおんが亡くなった元凶
    • 麒麟丸をそそのかして無茶苦茶させている
  • 時代樹は妖霊星と対立する存在のよう
    • こちらは500年に一度の妖霊星破壊イベント(?)をこなして貰う者を任命する仕事がある
    • 配下(?)に阿久留がいる。椎名版の阿久留は元々山犬だそうである。そして刻阿久留神という名がついている。
    • 基本的に感情のない存在。ただし桔梗の念が若干干渉して多少は情のようなものがある様子
  • 麒麟丸、娘が亡くなったり生き甲斐だったライバルがあっさり死んでしまったりして精神病んでしまった(?)模様。
    • なんとしても娘を取り戻したい(生き返らせたい)という一心で暴走中。敵のはずの妖霊星にまで手を貸す。
    • 時の風車が禍々しい設定をまとって登場(確か序盤にも絵は出てたはず)回すには相当強力な妖力が要るとか。
  • りおんの死魂は麒麟丸による無差別妖怪殺戮で確保していた模様。凱風がいた妖狼族の群れの皆様も犠牲者。
    • どうも一般人の死魂じゃ駄目らしい(たぶん)。元が妖怪だから妖怪の死魂じゃないと・・・って感じでしょうか
    • 連日と言っているところからして死魂の消費も激しいらしい
  • 理玖は精神が病む前の麒麟丸の分身。まともです。
    • 麒麟丸と是露(+妖霊星)の企みを何としても止めないといけないと思っているよう。
    • 序盤の回想に出て来た時点で既に寝返っていた様子。
  • 殺生丸は時代樹に選ばれし者で、他の知り得ない情報を時代樹から貰っている
    • この14年間を何度も繰り返しているとの発言も有り
    • 妖霊星が言うには阿久留が何かしているような感じだが、同時に殺生丸は阿久留は時を巻き戻すようなことはしないとも言っている。真相はまだ先か
  • 是露による感情の不法投棄のため周辺に被害が・・・
    • 不法投棄された感情は行き場を失い、代わりに所縁のある者に寄生(?)する模様。まだ描写はないが恐らくその結晶が虹色真珠?
    • ちなみに人間に寄生してしまうと命に関わる模様。よって、かごめとりんは凍結(時間を止める)されることに。
  • 御母堂様が結構お茶目(?)で割と活躍します
  • かごめはすっかり母ですねぇ・・・りんも母ですねぇ・・・(語彙力)
  • 犬夜叉は子育てに協力的。殺生丸は協力しないが事あるごとに理由を付けて様子を見に来ている模様
  • ここに書ききれないので買ってください(ぇ

初回からだいぶ全力投球だったので息切れしないか心配していましたが、今のところその心配はなさそうです。 個人的には基本的に全部好印象です。たまにネタの切れ味が落ちるときもあった気がしましたが、それでも平均以上だと思ってます。 というかこれだけのクオリティを維持し続けること自体驚異的だと思います。

椎名先生によるネタバレ解説 十九ノ章

二十ノ章「炎上」

巻頭カラーです。表紙が美しいですね。

  • 内容はアニメ第33話に相当しますが、展開はガラッと変えてあります。
  • アニメでは叶わぬ恋(みたいな)だった魔夜中とお華ですが、こちらでは結ばれています。が、やや歪んだ関係です
    • 今回ではまだ落としどころはわかりません。次回くらいには決着がつくと思います。
    • アニメでは結構きれいに終わった回だと思いますので、椎名先生がどのように決着させるかに注目です。
  • 理玖ととわの関係がより深いところまで行きそうな気配。なんとなく
  • とわが朔の日に妖力を失った経験がなかった理由については何とか理屈を用意した、という印象
    • とはいえアニメのほうでは明確な理由らしきものが出た記憶がないのでベターとはいえるかも
    • なお、本ページ筆者は冗談でカレンダーを未来に設定するとイベントが発生しなくなるバグというのを提唱していました(ぇ

小ネタ:
最後のシーンは前回と同じ構図を狙った・・・のかもしれない?

椎名先生によるネタバレ解説 二十ノ章

二十一章「加護」

今回は章の名前から「ノ」がなくなっています。流石に長いから? → 単行本で増えました 椎名先生によればまもなく折り返し地点とのこと。

  • 初っぱなから新ジャンルとわもろかもしれない(そこまでではない?)。
  • 魔夜中のストーリーの根底がアニメと若干変わっています。こちらでは違う時の流れを生きる者が結ばれることは幸か不幸か、という感じの論点です。
    • 犬夜叉も含めて、ここまでストーリーを追ってきた人ならもう答えは分かりきっていますね。
  • とわの妖力吸収および分配スキルは今回から明確に。アニメでは序盤にしれっと出ていましたがこちらは満を持してと言う感じ?
  • 所縁の断ち切りの技はアニメと同じくここで発動しました。ただしアニメではりおんの登場回で不完全ながら使っていた気がする。
  • 殺生丸様はほぼりん専用(?)の守護神なので街の人々がどうなろうと見てるだけーです(ただし突っ込んできた敵は粉砕する)
  • 七宝が仕事してます。いや、仕事って言うほどじゃないけど仕事してます。癒やし
  • 話が前後していますが、次回からはアニメ23話や24話相当?・・・かも。
  • なぬ、ここで犬夜叉復活・・・!?

椎名先生によるネタバレ解説 二十一章

二十二ノ章「涙」

章の名前から「ノ」が復活しました。前回のが誤植? それとも語呂の良さで変更でしょうか。 今回で第一部(前半?)が終了です。

  • 今回もアニメに直接対応する話はありません。
    • 部分的には、夢の胡蝶除去(第29話)、理玖は理玖(第21話、第34話など)、両親との再会(第39話~第42話あたり)などがあります。かなり大胆な再構成です。
  • 犬夜叉復活だけあと思いきやかごめとりんも登場。ただしまだ実体ではない模様。
    • 前回の豊穣の加護の設定をここで使ってきました。なるほど。
    • 感情をもらっていたので美味しいもの味わっていたんですね(らーめん)
    • りんはだいぶ肝が据わってます。というか原作の時点で何度も死線くぐり抜けて最終的に生き残った(復活込み)わけだから当然かも
  • 邪見が殺生丸の代弁者はいつも通り。そして睨まれる。考えていただけで睨まれる。心が通じ合っているようです
  • 是露は半妖と人間を憎んでいる、でも本当の望みはそうではないという感じです。この点はアニメと同じ。
    • ファンサービスで背景にあの人が・・・!(原作既読前提だからこそ出来る感じですね)
  • 犬かごがもろはに投げかける言葉とりんが投げかける言葉の違い等々色々考えさせられます。
  • 今回で本格的にとわせつなと殺生丸が対話・・・というほどしてないな(業務連絡レベル)
    • 目が怖いネタはきっちり回収。
  • 次の目的地が決まりました。肥前だそうなので長崎とか佐賀とかそのあたりです。
  • 殺生丸については留美子先生の監修が特に強くありそうなので、原作よりは少しマイルド(表現難しい)に変わったようでいて、それでも二次創作同人誌ほど甘い方に振り切ってはいない絶妙なバランスです。
  • 最後もまた愛の告白レベルだよなぁ・・・

椎名先生によるネタバレ解説 二十二ノ章

二十三ノ章「港」

今回から西国編(?)スタートです。

  • 堺にはまたもや獣兵衛の親戚が。このネタはまだ続いていた・・・!?
  • 展開は違いますが、海蛇回(アニメ26話)を一部拾うつもりなのかも?という感じです。
    • 海蛇(?)の絵の右下にある印はよく見ると椎名先生のものです。
  • 夢の胡蝶がなくなったのでせつなが感情を取り戻しました。しかしツンデレです。かわいい。
  • 理玖とりおんにとってはこれまでの所行について一旦けじめを付ける回でした。
    • とわの希望により、これまで通りともに行動することに。
    • 何となく最後にどうなるか?についても匂わせ。
  • 邪見ネタを回収。どうして緑なの~♪
  • 設定を変えて紫織が登場。なんと留美子先生直々の台詞付き(椎名先生ブログより)。
    • アニメ版(第20話)では人間の世界とは離れて生きていました(そのような者達を助けていたとも言えます)が、こちらでは人間の世界で生きる場所を見つけたようです。
    • 紫織の母もちゃんと生きているようです(椎名先生ブログより)。

小ネタ:
1, りんの「邪見様の歌」はアニメで時々聞くことができます。確かドラマCDでも登場しています。「じゃけんさま~ じゃけんさま~」で始まるのは共通ですが、その後は何パターンかあり「どうして緑なの~♪」がその1パターンです。パターンと言っても、そんなに沢山種類はなかったと思います。
2, 最後の紫織の部下は、「人魚の森」のキャラのゲスト出演(見た目だけ)だそうです。みんな「闘魚の里」を読もう(電子版もあったはず)。

椎名先生によるネタバレ解説 二十三ノ章

二十四ノ章「航海」

序盤から原作関連ネタを放り込んできました。冥加よ・・・

  • 紫織の設定はガラッと変わって明るめな感じになりました。
  • ここでも原作シーン挿入。中々の再現性です。以下、原作と対応です。
    • 奈落の結界を―― 22巻103頁周辺(台詞は要約)
    • 「こいつら百鬼蝙蝠と――」 22巻105頁下
    • 「かあちゃーん!」 22巻114頁周辺
    • 「犬夜叉に斬れるわけがない――」 22巻124頁
    • 「聞こえたか紫織――」「それでも帰りたいなら――」 22巻134頁
    • 「我ら一族との――」 22巻174頁
    • 「じじい、いい加減に紫織を――」 22巻178頁(微妙に台詞違い)
  • 海蛇回っぽいですが内容は全然違っています。海蛇は割とシンプルな敵役に。
  • 戦いの舞台が海上に変わりました。石にされるは同じですが海上であることで結構厄介な効果が加わってます。
  • 理玖ファンにとってはサービスシーンかも知れません。どうぞお楽しみに
  • そういえばアニメのラストも船の上だったので微妙にそれの雰囲気がある・・・かも。
  • 紫織は蝙蝠設定を生かして超音波で索敵(レーダーみたいな感じでしょうか?)できます。
  • 紫織の結界を張る能力は瞬間的とのことで、アニメより弱めの補正がかかりました。
    • 椎名先生曰く、守り役の力を引き出す血玉珊瑚がなくなったので調整をかけたとのこと。
    • 原作に書かれている強い結界というのがどの程度なのかとか、紫織自身の能力はどうなのかとかいう観点があるので、アニメくらいでもそんなに変じゃないかなとは個人的には思います。まあでもそこは匙加減かと
  • 最後は次回が気になる感じで終わりました。上手い。

小ネタ:
1, 冥加が最後に斬れと促したのは22巻第9話終盤の165ページ付近です。
2, 紫織の帯が若干コウモリ柄?っぽかったりします。

椎名先生によるネタバレ解説 二十四ノ章

二十五ノ章「騎士」

今回は表紙です。秋っぽい感じです。

  • アニメの海蛇回と同じくせつなが頑張ります。
  • アニメでは琥珀と翡翠も出番がありましたが話の都合上連れていないので出番なしです。
  • 海蛇回とはいいつつアニメとはやはり全然違うのでぜひ買ってご確認ください(?)
  • 理玖も活躍します。今回も前回に引き続き理玖ファンへのサービス回かも。
  • アニメではなかった理玖の妖化パターンが見られます。ぜひ買ってご確認(ry
  • こちらでは所縁の断ち切りを使うとせつなの髪色が変わるみたいです。分かりやすくていいかも。
  • 夢の胡蝶の影響で無感情だったせつなが超表情豊かに。下手したらとわより豊かになったかも。反動?
  • 終盤にこれまた理玖ととわのサービスシーン(もちろんお色気ではない)があります。ぜひ買(ry

小ネタ:
1, 紫織の「・・・出ていけ。」の台詞は原作でお馴染みです(22巻158頁)。この台詞は入れたかったんだろうなという雰囲気を感じます(?)
2, 紫織の母が元気そうで何よりです(小ネタではない)

椎名先生によるネタバレ解説 二十五ノ章

二十六ノ章「思惑」

タイトルの絵は一足早くクリスマスツリーです。飾りがかわいい。

近頃はアニメ版とコミカライズ版の相違点というか段々と感想化してます。 それくらい展開が違います。

  • コミカライズ版では西への長旅ですが今回で大阪堺から九州の門司まで一気に移動しました。
  • 椎名先生のこだわりポイントとして時代考証にこだわっていそうです(ファンタジーなので限界はありますが)。割と実在の名前が出て来ます。
  • 紫織さんが楽しそうで何よりです(?)
  • 琥珀と翡翠が再登場。七宝とも対面。七宝と会うのはアニメでは41話くらいだったと思いますが、展開が全然違うのでやはり比較は出来ません。
  • アニメではうっすらでしたが、コミカライズでは凄く翡翠→せつなへ矢印が向いてる気がします。します
  • 阿久留が登場しました。見た目はアニメ版とそれほど変わらずです。
  • アニメでは無かった、みんなのアイドル七宝 vs. 竹千代の低次元(?)バトルがあります。
  • アニメでオネエだった冥道丸がコミカライズにも登場。今のところオネエ成分は控えめ(?)
  • アニメでオネエ口調だった冥道丸がコミカライズにも登場。今のところオネエ成分は控えめ(?)

小ネタ:
1, 194ページはアニメ版のラストを意識してそうな気がします
2, 御母堂様の「救われぬはずだったその命―」は原作を知っていればよくよく分かります
3, 大人風竹千代の姿は八ノ章のアレです。

椎名先生によるネタバレ解説 二十六ノ章

二十七ノ章「戦」

今回はいきなり現代の回想から始まります。 事故率の高いアニメや漫画のトラックには気をつけよう(?)

  • 今回はアニメに直接対応する話はなさそうです。これまでの話の整理みたいな要素が強そう
  • とわと琥珀の新ジャンル・・・というのは冗談ですが、割と理玖→とわも強めに出ている気がします。
  • 再び獣兵衛の親戚が登場。定番ネタにするらしい(?)
  • 方言はきっちりその地方の方言です。椎名先生のこだわりかも
  • 次回は是露の刺客(幽霊船)との対決になりそうです。

小ネタ:
1, 最初のトラック全損の事件は十ノ章のネタです。
2, ゲスト出演のタタリモッケは犬夜叉を読んだ人には印象深い妖怪です。犬夜叉の単行本4巻を読もう。
3, いわゆる片眼鏡(モノクル)が登場しますが、どこで固定しているかというと眉と頬の骨で固定しています。たいへん

椎名先生によるネタバレ解説 二十七ノ章

二十八ノ章「是露(一)」

大胆な再構成なのではっきり言えませんが、アニメで言えば並列進行な32話~37話あたりの展開でしょうか。

  • 技名がたくさん出ます。技名は特にアニメと変わりなく同じです。アニメ序盤に一回しか出なかったせつなの激レア技は今のところ出番がなさそう?
  • 幽霊船は強行突破で皆揃って麒麟丸本拠地の船に墜落侵入。そういえばアニメでは乗り込んだことなかったような。
  • アニメでは匂わせくらいであまり関係が進展しなかった翡翠×せつなですが、椎名版ではかなり脈があるかも知れません。頑張れ翡翠!負けるな翡翠!
  • アニメでは狸穴島の回(32話~)で満月狸が使っていた天地返しが是露の技になっています。技の効果も追加されています。

小ネタ:
1, 屏風プロジェクター(勝手に命名)はアニメでもあったような気がする。うう、記憶が薄れている 2, 椎名先生が書いている通り、首級(しゅきゅう、しるし)のルビにミスがあります。単行本で直ると思われます。

椎名先生によるネタバレ解説 二十八ノ章

二十九ノ章「是露(二)」

今回は是露の虹色真珠の記憶(過去回想)を見る回です。アニメでは分散していますが、21話、28話、37話あたりの再構成です。 内容的にはアニメより分かりやすい(複雑ではない)ので、置いていかれにくい気がします。

  • 解釈を各々に任せ気味だったアニメと比べると、椎名版の是露の行動原理は分かりやすいです。あと乙女感がある(?)
  • アニメでは割とキーだった台詞、犬の大将の「是露殿は是露殿のままがよい」はそのままです。
  • 椎名版は基本的に原作に近付けていますが、犬の大将の最期は(明示はしていませんが)天下覇道の剣に準拠していそうです。
    • 死神鬼と竜骨精の件が影響したらしいという発言はアニメと同じです。
    • 回想内に冥道残月破を使うシーンはないので、アニメでの「死神鬼が何のダメージも与えられていなかったかもしれない疑惑」は解消しています。
  • 基本的に黒幕が妖霊星になっているので、話の展開としては分かりやすいです。
  • アニメのネタ技「天地返し返し」に更に磨きがかかりました(?)
  • 次回でアニメ37話相当の対決になるのかも。アニメではこの周辺でのもろはの出番はありませんでしたが、椎名版では活躍しそう。

椎名先生によるネタバレ解説はおやすみです。

三十ノ章「是露(三)」

今回の表紙はアニメエンディングの1カットです。

  • アニメよりも是露の内面に踏み込んだ話になっています。
  • 根本のところはアニメ版の原シナリオを元にしていると思われます。
  • アニメで分かりにくかったところをもう少し補完(単純化?)しているような雰囲気です
    • 椎名先生ネタバレ解説によると、アニメ版の原シナリオは「躊躇う理玖に是露が自ら貫かれにいく」だそうで、だいぶ大人向けの展開ですね。
  • 椎名版の是露の人物像は次の感じ?
    • 昔は犬の大将に恋している乙女。妖怪らしからぬ優しい心の持ち主?
    • 犬の大将を亡くしメンタルを病む。それにつけ込まれて黒幕の妖霊星の破片に実質的に操られて悪女に
    • とんでもないことをしてしまっている自覚がある。それを終わらせるには自ら倒されるしかないと考えている。
    • 倒されるとして(叶わぬ恋だった)犬の大将の一族には哀れみをかけられたくない。最後の矜持として?
  • アニメ版では別の場所にいたので参戦出来なかったもろはも活躍しています

椎名先生によるネタバレ解説 三十ノ章

三十一ノ章「抱擁」

今回は必見の回です。これを見ないと絶対損します。まじで

  • 家族の再会の話です。展開は椎名先生オリジナルです。丸々1話使っています。
  • まずいきなり殺りんです。ご自身の目でお確かめを(・∀・)ニヤニヤ もちろん犬かごもあります。
  • コミカライズ版は犬夜叉原作知ってる前提なので、アニメよりも再会のシーンにじっくり時間をとっています。うれしい。
  • 椎名先生の粋な計らいがたくさんあります。ネタバレしたくないのであえて伏せます。必見です。
  • 椎名先生が描く御母堂様のお仕事が素晴らしすぎます。ストーリー的にシリアスは仕方ない面もあるわけですが、それでも最大限何とかしてあげられた気がします。

椎名先生によるネタバレ解説 三十一ノ章

三十二ノ章「暗雲」

前回に引き続き再会の続きでと、その先の展開の初めの部分です。ここからはアニメで言う終盤の展開になると思われます。

  • まず前回出てこなかった弥勒と珊瑚からスタートです。丁寧ですね。
  • せつなが堺に着いた段階で書いた文が弥勒と珊瑚のもとへ届いています。今のように瞬時に情報交換は出来ないのでだいぶタイムラグがありそうです。
    • アニメでも30話の時にせつなは書物を読むとか色々出来ていたので、文を書くくらいの教養はありそうです。
  • 前回に引き続き、再会の部分は椎名先生オリジナルです。弥勒と犬夜叉のやりとりも中々の見所です。
  • 原作知っている前提なので、ちょくちょく原作を引用できているのが物語の繋がりを感じられてよいです。
  • アニメ完結後のインタビューか何かで時代樹がかなり元凶に近いところにいるみたいな話があったのですが、コミカライズでは時代樹は桔梗の心に影響を受けてマイルド(?)になっている感じです。
    • その代わり、に阿久留がそのスパルタの方の役目を担っていそうです。しかし、まさかの展開( ゚д゚)
  • 数話前に顔見せだけした冥道丸が本格的に登場。オネエ成分は無いけどなんか色々濃い・・・!?

椎名先生によるネタバレ解説はまだないです。

各話掲載情報

掲載誌は少年サンデーS(月刊、毎月25日頃発売)です。今のところ前半あたりのページに掲載されていることが多いです。

半妖の夜叉姫 コミカライズ版の掲載情報
サブタイトル本誌単行本備考
1とわ2021年11/1号 2021/09/25
表紙 巻頭カラー pp.7-9, pp.10-70
1巻高橋留美子先生への質問回答あり
2戦国の絆(前編)2021年12/1号 2021/10/25
pp.153-210
1巻イラストコンテスト結果発表あり
3戦国の絆(後編)2022年1/1号 2021/11/25
表紙 巻頭カラー p.3, pp.19-78
1巻
4退治屋の里2022年2/1号 2021/12/25
pp.13-54
2巻
5結界2022年3/1号 2022/01/25
巻頭カラー p.3, pp.19-66
2巻椎名高志先生×高橋留美子先生 対談あり
6剛臆2022年4/1号 2022/02/24
pp.59-108
2巻アニメキャスト鼎談あり
7解禁2022年5/1号 2022/03/25
表紙 巻頭カラー p.3, pp.11-64
2巻
8幕間2022年6/1号 2022/04/25
pp.147-188
3巻
9虎口2022年7/1号 2022/05/25
巻頭カラー p.3, pp.15-56
3巻
10胡蝶2022年8/1号 2022/06/24
pp.85-134
3巻
11血族2022年9/1号 2022/07/25
pp.61-110
3巻
12因縁2022年10/1号 2022/08/25
pp.45-76
4巻
132022年11/1号 2022/09/24
pp.141-172
4巻
14急所2022年12/1号 2022/10/25
巻中カラー p.139, pp.141-172
4巻
15契り2023年1/1号 2022/11/25
表紙 pp.11-42
4巻
16暗殺者2023年2/1号 2022/12/23
pp.139-170
4巻
17過去2023年3/1号 2023/01/25
pp.171-202
4巻
18弱点2023年4/1号 2023/02/24
pp.127-174
5巻
19核心2023年5/1号 2023/03/24
pp.55-102
5巻
20炎上2023年6/1号 2023/04/25
巻頭カラー p.7, pp.9-102
5巻
21加護2023年7/1号 2023/05/25
pp.55-102
5巻
222023年8/1号 2023/06/23
pp.271-318
6巻
232023年9/1号 2023/07/25
pp.87-120
6巻
24航海2023年10/1号 2023/08/25
pp.7-38
6巻
25騎士2023年11/1号 2023/09/25
表紙 pp.7-38
6巻
26思惑2023年12/1号 2023/10/25
pp.189-230
6巻
272024年1/1号 2023/11/24
pp.139-196
28是露(一)2024年2/1号 2023/12/25
pp.7-38
29是露(二)2024年3/1号 2024/01/25
pp.123-154
30是露(三)2024年4/1号 2024/02/24
pp.213-254
31抱擁2024年5/1号 2024/03/25
pp.119-164
32暗雲2024年6/1号 2024/04/25
pp.175-206

サンデーSは基本的にコナンが表紙ですが、それに次いで表紙の確率が結構高い気がします。

コミックス情報

本誌最新話よりも2~3ヶ月ほど遅れて発売されます。 本誌と比べると、タイトルなどで隠れる部分が変わっていたり微妙に修正があったりします。

半妖の夜叉姫 コミカライズ版のコミックス情報
発売日Twitter
12022/01/18#半妖の夜叉姫1巻発売
22022/05/18
32022/10/12
42023/04/18
52023/08/18
62024/02/16
72024/05/17